米企業 WCCT GLOBAL を訪問!

メリカのカリフォルニアにある WCCT GLOBAL という企業を訪問しました。

〈会社のロゴと外観。ホームページよりお借りしました。 〉

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グローバル化が騒がれるようになってから久しい近頃では、「日本を飛び出して海外で働きたい!」と考える人も増えているのではと思うのですが、今回は、そんな日本の人が何人も働いているカリフォルニアの企業を訪問し、お話を聞いてみました。

お会いしたのは、カリフォルニアで治験の活動を行う会社、WCCT GLOBAL の日本人スタッフであるひとみさんとインターンシップ中のゆうたさんです。

治験ってなに?具体的に何をする会社なの?てことを思う人も多いと思いますが WCCT GLOBAL のサイトはこちらにありますので、ぜひご覧いただければと思いますが、簡単にいえば、

  • 新しく開発された治療の現場で使えるようにするために
  • その薬の効果を計るボランティアの方を集めて
  • 実際にその薬のテストを行うお仕事です。

もう少し細かく見ていくと治験にも実はいくつかの種類があって、

  • 開発途中の薬のデータを取るタイプ
  • 欧米ですでに使われている薬を他の国でも使えるようにするために特定の国の人(日本なら日本人)を対象に行うタイプ
  • すでに市場に出ている薬の安全性確認や改善を目的とするタイプ

など一口に治験といってもいろいろです。

それで、今回お話をうかがったお2人が主に活躍されているのは2つめのタイプで、アメリカですでに認められている薬を日本でも使えるようにするためにアメリカ国内にいる日本人の方を対象にした治験のお知らせや説明、治験参加者へのサポートなどを行っています。(ここでポイントとなるのは「アメリカ国内にいる日本人」というところです)

別にアメリカでテストしなくても日本に薬を持ってきて日本でテストやればいーじゃんってことを思う人もいるかもしれませんが、アメリカと日本では薬の認可までにかかる時間に大きな差があります。ちょこっと調べてみたところ、日本の企業であってもこの治験については日本国内で企画をしてから、モニタリングやデータの解析、そして薬の認可までのステップを全部アメリカで行った後で、出来上がった薬を日本に持ってくるという方法が割と行われているのだとか。

欧米と比べると日本の新薬開発はまだまだ遅れをとっているからこそ「アメリカ国内にいる日本人」に協力をしてもらうことが欠かせないわけです。

ちなみに治験に参加した人には治療への参加時間と交通費に対して報酬が支払われます。そうはいってもなんか怖い・・、と思う人もいると思いますがこの治験は厳しい法律の下、公的機関や製薬会社の監視と指導を受ける中で徹底したリスク管理が行われています。さらに治験は専門医師による観察のもとで行われるので、万が一副作用等が発生した場合にも速やかな治療を受けることができます。そしてびっくりしたことにこの WCCT GLOBAL は1994年の設立から一度も副作用によるトラブルが発生したことがないそうです!それだけ安全への配慮が徹底されているのだと分かりますね。

日本では承認されていない薬や海外で新しく開発された薬による治療を求めて直接現地まで行くというのは日本で病気に苦しむ方たちにとってどれだけ現実的な選択肢なのでしょうか。普通の人がどんなに病気を治したいと思っても治療のために渡航することを踏み切れる人が多くいるとはそう考えづらいです。

しかし、こういった海外での治験活動がもっと進むことによって「日本の中では有効な薬が得られない」というような制約がなくなる日だって来るのかもしれません。

 

★★★ 

 

今回の訪問で1つ気づいたことは「人が移動するということには今まで思っていた以上の可能性を秘めているのかもしれない」ということです。

今世界ではグローバル化によってヒト・モノ・カネが国境を越えて移動するということがこれまでにないスピードで進んでいます。

そういったグローバル化する世界の中でヒトが国境を越えて移動する理由としては 「新しいビジネスのチャンスを求めてー」とか、「事業を海外展開するためにー」とか、場合によっては「海外赴任する夫に連れられてー」とか、「国際結婚をして相手の国へー」なんてことも考えられますが、すくなくとも「治験を行うためにー」という理由で移動したヒトはいないはずなんです。

つまり、アメリカで日本人を対象に治験を行うことができるのは、製薬会社が「グローバル化だし日本人をアメリカへ送り込んでアメリカで治験をやろう!」てなことを考えたからでは決してなくて、グローバル化によって海外へと移動する日本人が増えたことによって今までよりも効率良く参加者を集めることができるようになり、その結果として新薬を日本へと持ち込むことができるようになったわけです。

これはそれぞれの目的によって行われた「ヒトの移動」によって特に意図されたわけでもなく「海外で日本人を対象にした治験を行う」ということが可能になったのです。

この治験の例と同じように、「グローバル化によってヒト・モノ・カネの移動が進む」のと同時に、「ヒトやモノやカネが移動した結果として新たに可能になるサービスやビジネス」も生まれます。 

これからはそうやって世界がどんどん変わっていくのに合わせて、サービスやビジネスもまたどんどん変わっていくのだと思います。

世界がつながってしまうということによって今の私たちの想像なんか遥かに超える規模で、思ってもみなかったような新しい世界がこれからやってきそうです。 

これからのそういった世界の変化に当事者として関われるなんてなんだかとっても面白そうです。

 

Bye-bye : )