日本は選挙後進国?!

日の衆院選が終わり1週間ほどが経ちました。結果についてはそれぞれ思うところもあるかとおもいますがこの投票の結果こそが今回示された日本全国の有権者の意思です。

投票前のエントリでは「時代に合わせて選挙制度も変えなきゃね」なんてことを言ったとおもいますが、選挙を終わってみて気づいたのは「日本の選挙って時代に合わせてなんていうどころか時代の流れに逆らっちゃってるよね」ってことです。

そんなことをいうのも今回の選挙では投票用紙の配布や開封作業など選挙の運営に関してのお粗末なミスがあまりにも多すぎたからです。気になって調べてみたら日本全国津々浦々で北から南まで間違いだらけです。ほんと多すぎてまとめようという気にすらならなかったので気になる方は参考までにこちらを見てみてください。

目立つものだけ見ても「投票者数よりも投票総数が多い」とか「1500票単位で集計ミス」とかどうやったらこんな現象が起こってしまうのか不思議でしょうがないです。

 

 

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開票作業だけ見てみてもミスの数は2004年から2013年の9年間でおよそ2倍の133件にまで増えています。NHK 特集丸ごと 2014/08/20)

 

せーろんは「一票の格差がー」とか「投票率がー」とか言うのもいいけれどそれよりも「投開票方法の改正」のほうが優先して取り組まれるべき課題だと考えます。だって一票の格差も投票率も大事だけど「一票の行方」の方が圧倒的に大事でしょう。

 

★★★

 

今回の選挙で気になったことは大きく3つあります。

 

ひとつは「自書式投票」についてです。 

今の日本の選挙で採用されているのは、投票者が自分で候補者の氏名や政党の名前を記入するというタイプの投票方式です。

これについては「日本の選挙っていったいいつまで手で書くなんて方法を続けるつもり?」っていうのが正直なところです。

アメリカの選挙では投票用紙に穴を開ける「パンチカード方式」や候補者氏名横のマーク欄を塗りつぶす「マーク方式」、候補者リストが記載されたレバーマシーンののレバーを引いて投票を行う「レバーマシーン方式」、そしてコンピュータ画面に表示された候補者のボタンを押す「エレクトロニック・スキャナー方式」などが導入されています。

電子投票はハッキングなどの穴がありすぎるので州や連邦レベルの選挙では採用されていないようです。そして実は日本でも地方公共団体の議会選挙に限っては電子投票方式が既に認められています。

特にパンチカード方式は単に書く手間が省けることの他にも、集計した後に上から穴をのぞくだけで集計にミスがないか一瞬でチェックできるという素晴らしいメリットまでついてきます。

それからなんとエストニアに関して言えば2005年の段階でスマホからのネット開票が解禁されています。セキュリティに関しては個人が誰に投票したのか後から確認できるようにすることで対応しているみたいです。(このエストニアの例みたいに「不正を防ぐ」という視点から「不正があった場合にはすぐ分かる」っていう風に発想を切り替えることで不正防止につなげるっていうのはありかもね。機会集計した先からオンラインでリアル開票速報を流すとか。なんにせよ国民自身が選挙を監視できるってのはなかなかいい感じに見えます。)

 

2つめは「本人確認」についてです。

今回選挙で起こったミスを見てみるとびっくりなのが「期日前投票をした男性にもう1回投票用紙を渡す」とか「投票後に二重投票が分かったけど投票箱は開けられない決まりなので修正はできません」みたいなあほなミスが多いことです。

日本では現在選挙投票時の本人確認は義務化されていません。なんとか行われているのは外見による性別の判断や口頭での生年月日の確認くらいです。そういったものでもやっていればまだいいほどで「投票券さえあれば本人確認は無し」なんてことが平気でまかり通っているのが現状です。

またまたアメリカの例を引っ張ってくるとアメリカでは投票の時には50州中30州でなんらかの形での身分証明が必要で、その中でも17州では写真付きのIDの掲示が法律によって定められています。

また、ブラジルやパキスタン、モンゴルなど国によっては本人確認に指紋認証を導入するといったような複雑な仕組みを取っている国もあるくらいです。

 

そして3つめが「監視体制」です。

選挙には各開票所の開票作業で不正がないかどうかを監視する「立会人」が各立候補者に付き1名まで選ぶことができます。当然今回の選挙でも立会人が厳格な監視を行っていたはずなのですが1500票も数え間違えている横で彼らはいったい何をしていたのでしょうか。投票箱の中に残っていた票に後になって気づくとかもうそんなのお話にもなりません。

 

★★★

 

こういうのを見てると「今回の選挙っていくらなんでもお粗末すぎない?」なんてことを思わずにはいられません。

時代に合わせて「スマホから投票できるようにさせろ」なんてことは言わないけれどパンチカード方式くらいいつでもできるでしょ。

大学入試でさえ共通一次と呼ばれていた1979年からマークシートでやっているというのに選挙はいまだに手書きってのもなんだかおかしな話です。

この問題は民主主義の根幹に関わるかなり深刻な問題です。選挙がまともに運営できないなんてそれが他の西洋諸国と比べても引けを取らないほどの高い技術力を誇る日本の姿なのでしょうか。むしろ真っ先に電子投票を導入してそのノウハウを海外へ輸出するくらいであって欲しいものです。

そしてこの問題も一時はメディアで取り上げられておきながらその後は全然分かりませんが民主主義を叫ぶ以上これは決して放っておけることではありません。日本の未来を思って一票を投じた国民に対する侮辱であるとも言ってもいいくらいです。

 

こういった現状を変えるためには今回の選挙でミスが多発した原因を徹底的に調査すべきであり、私たち自身も公正公平な選挙の実現を声を合わせて主張することが必要です。

 

 おかしいことはおかしいと言わなかったらいつまで経ってもおかしいままです。今おかしいと言ったところでそんなすぐに何かが変わることなんてことはないのかもしれませんが声を上げ続けることで変わる何かだったきっとあるはずです。